三重県・鈴鹿サーキット
天候:10月27日(土)晴れ 路面:ドライ
28日(日)雨 路面:ウエット
観客動員数(土・日合計):18,000人
2012年シーズンの全日本ロードレース選手権は、三重県・鈴鹿サーキットで最終戦を迎えた。第44回MFJグランプリとして開催され、ポイント獲得者と地方選手権のチャンピオンにのみ出場資格があるだけに、ボーナスポイントが3点つくだけに、ランキングでもジャンプアップのチャンスだ。
日本グランプリで好走を見せた亀井は、その勢いを鈴鹿に持ち込みたいところだったが、鈴鹿という世界屈指のテクニカルコースに苦戦。それでもマシンセットを進めていくが、トップとタイム差は縮まらない。公式予選でも自己ベストは更新するものの、さらにトップのライダーはタイムを詰め、その差は開いてしまっていた。ポジションは7番手と悪くはなかったが、世界を見てきただけに、もっと上で走りたかった。一方、中本は、初日の1本目こそ、普通に走れていたが、原因不明のマシントラブルに見舞われ、上が伸びない症状が出ていた。そのトラブルを抱えながら攻めていくが、無念の最後尾となってしまう。恐らく電気系のものと読み、決勝日に向けて電気系統を付け替えるが、今ひとつ直りきっていなかった。
決勝日は、当初の天気予報通り雨となった。朝のウォームアップでは、雨量が少なく、亀井は7番手、中本は16番手タイムをマークしていた。
その後、ST600クラス、JSB1000クラスのレース1と予定通り進んでいくが雨足は強くなる一方だった。JSB1000クラスのレースでは最終ラップの1コーナーでハイドロプレーン現象で中須賀選手が転倒。重量のあるJSB1000クラスで、ハイドロになっているぐらいなので、軽量なJ-GP3クラスのマシンにとっては危険な状況と言えた。しかし、スタート進行は、そのまま開始されグリッドについたところでレースディレイが決まった。その後、コースイン時間が表示されるものの、すぐに中止が発表される。ライダーを集めずに中止が決定されたこともあり波紋を呼んだが、これもレース。予選の順位でハーフポイントが与えられることになり、亀井はランキング8位、中本はランキング20位でシーズンを終えた。
#16 亀井雄大
「公式予選までマシンのセッティング、足回りは問題なくフィーリングもよかったのですが、トップとは約2秒も差があり、どうしたら、その差を縮められるのか悩んでいました。日本グランプリの勢いを持ち込みたかったのですが、鈴鹿のコース攻略に苦戦してしまいました。朝のウォームアップでは雨の感触もよかったので、ぜひレースをしたかったです。今シーズンは、世界の走りを見られたことを始め、いろいろ学べたシーズンになりました。この経験を来シーズンに生かしていきたいです。チームと応援してくれた方に感謝いたします。ありがとうございました」
#99 中本貴也
「マシントラブルを抱えながらの走行となってしまい厳しいレースウイークでした。マシンが走っていない状態でしたが、ベストを尽くしました。レースが中止になってしまし、悔しいシーズンの終わり方になってしまいました。シーズンを振り返ると、バイクが遅ければコーナーを頑張ることができましたし、順位こそよくはなかったですが手応えはありました。勝つことを目標に、頑張っていきたいと思っています」
監督 小谷田欽章
「2012年シーズンの締めくくりのレースが中止になってしまい残念でした。誰が悪いとかではなく天気には勝てませんから、仕方ないと思います。亀井は、日本GPでいい走りをしてくれましたし、山田選手や長島選手に匹敵する走りを期待していましたが、予想していた順位より下でした。ただ、成長していた部分もありましたので、来シーズン、一緒にリベンジできればいいですね。中本は、原因不明のトラブルに見舞われ、それを解決できなかったチームに責任があります。最後に2012年シーズンも多くのサポートがあって戦い抜くことができました。本当に感謝しております。来シーズンも新たな目標に向かっていきますので、引き続き応援よろしくお願い申し上げます」
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R9_18GARAGE_Suzuka.pdf