2020 AUTOBACS SUPER GT ROUND 7

ツインリンクもてぎ

開催地:ツインリンクもてぎ(栃木県)/4.801km

11 月7 日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:9,300 人

11 月8 日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:15,600 人

 

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やっとレースができた! もてぎで待望の入賞果たす

 

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残すは2戦となり、いよいよ佳境に差し掛かったスーパーGT

シリーズ第7戦「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」が、ツインリンクもてぎで開催された。今年もaprは従来どおり2台体制で挑み、「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」は永井宏明選手と織戸学選手がドライブ。 タイヤは信頼のヨコハマを使用する。


FR に改められて2年目を迎えたマシンは、このオフに徹底的に見直しをはかり、さらに一戦ごと改良を加え続けたことで、確実に進化がはかられている。こと前回の鈴鹿の予選では Q2 進出も果たして、今年初の入賞の期待もかけられていた。


しかし、どうにも決勝にツキがない。特に鈴鹿では、2戦ともオープニングラップに後続車両の追突を受けたほど。なんとか前回は最後まで走ることができたが、ランキング上位陣がウエイトハンデに苦しんでいただけに、絶好の機会を逸したのは間違いない。今回はウエイト半減のレースであるからこそ、逆境を乗り越えた時の喜びはひとしおになるはずだ。

 

公式練習 11 月 7 日(土)9:05〜10:40

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暦の上では、ちょうど立冬に当たるも、それほど冷え込んではおらず、むしろ程よいコンディションで公式練習はスタートした。今回も最初に「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」に乗り込んだのは織戸選手。持ち込みのセットが決まっていたこともあり、前回同様さっそく周回を重ねていく。計測5周で、セッションベストとなる1分47秒813を記録した後にピットイン。決勝セットに切り替え、約40分経過したところで永井選手にシ ートを託すこととなった。


1 分 50 秒台でコンスタントに永井選手は周回を重ね、ラスト 10 分間の GT300 単独走行ではアタックモードもトライ。1 分 48 秒 694 にまで短縮を果たして公式練習を締めることとなった。今回もまた公式練習の後にFCY(フルコースイエロー )テストが行われ、織戸選手が再び走行したものの、10 分間に二度 FCY が試されたこともあって、どのチームも目立ったタイムは残せなかった。

 

公式予選Q1 11 月 7 日(土)14:48〜14:58

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今回、Q1 で「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」は B グループでの走行となり、今回も担当は織戸選手。公式練習スタート時よりも若干高くなったとはいえ、依然として温度は低めだったことから、いつもより入念にウォームアップが行われた。
計測3周目からアタックを開始すると、いきなり織戸選手は 1 分 47 秒 067 を叩き出して、当確ライン上に乗せるも、もう一発のアタックでは 1 分46 秒849 にまで短縮を果たし、2 番手に躍り出ることとなった。これにより、2戦連続で永井選手にバトンを託すことに成功。

 

公式予選Q2 11月7日(土)14:23〜14:33

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前回同様、織戸選手のアドバイスによって、若干スローペースで永井選手はウォームアップを行い、徐々にスピードを上げた後にアタックを開始。1 分 48 秒 067 を記録した後、さらにコースを攻め立てると 1 分 47 秒721 にまで短縮を果たす。
これにより、前回よりもひとつポジションアップの 14 番手につけることに。7列目からのスタートということもあり、「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」には今度こそ入賞が望まれることとなった。

 

永井宏明選手

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今回はクルマを本当にうまく調整できて、快適に運転できました。
決勝に向けてはいい準備ができたし、今回こそは、快調に走れるんじゃないかと思っています。
前回は1周目でレースがほぼ終わっちゃったので、決勝は何事もなく、順調にゴールまで運んでいければ、結果は出ると思っています。
ポイント獲れるように頑張ります!!

 


織戸学選手

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前回の鈴鹿からクルマも仕上がって、今回のもてぎも今のところ非常にいい感じです。微調整して予選に臨んだら、クルマもいい感じだったし、タイヤもいいし、バッチリです! Q2 の永井選手もいいタイム出せていたので、明日もしっかりレースを走りたいと思います。

 

金曽裕人監督

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走り出しからバランスは良くて、ヨコハマタイヤさんもクルマが何を欲しがっているか把握され、推奨してくれたタイヤがもう完璧!
タイヤメーカーとチーム、マシンがかなり一体化できています。
永井選手も速くなっていますし、決勝は何事もなく行けば面白くなるはずです。永井選手がお祓い行ってきたのも効いているんじゃないでしょうか。
ピットのパーテーションのいちばん真ん中に、お守りがド〜ンと貼られています!
マシンもドライバーも仕上がってますので、あとは神頼み!!

 

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決勝レース(63 周) 11 月 8 日(日)13:00〜

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今年2回目のもてぎでのレースだが、前回の第4戦と異なるのはスタンドに観客の皆様が入っていること。 前2戦もそうだったが、やはりファンの皆さんがいるといないとでは、ドライバーのモチベーションにも当然違いが出る。
熱い視線を感じた永井選手は、決勝前20 分間のウォームアップで 1 分50 秒973 を記録した後、織戸選手とバトンタッチ。しかし、それから間もなく赤旗が出され、織戸選手は1周しか計測を許されなかったものの、そのあたり豊富な経験でカバーしてくれるはずだ。


爽やかな秋晴れの空の下、レースはスタートし、永井選手はポジションキープでオープニングラップを完了。「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」にとって鬼門とも言える周回をクリアする後は、永井選手も安定したペースで走行を重ねていく。
しかし、試練は再び訪れる。V 字コーナー先でストップした車両があったことから、またしてもセーフティカーが22周目に導入されてしまったのだ。すでに連続走行ミニマムの周回は超えており、FIA-GT3の数台はドライバ ー交代を済ませており、そういった車両が前に行くのは必至。果たしてどこまで下げ留まれるか。

 

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リスタートが切られた 27 周目に「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」はピットインし、織戸選手にスイッチ。11 番手でコースに復帰することが許されたからには、織戸選手のプロ魂が加速する。38 周目、2 回目のピットストップを行なった車両があり、これでひとつポジションをアップ。ついに入賞圏内に突入だ。だが、その頃からペースが厳しくなり、47 周目にはひとつポジションをダウン。それでも織戸選手は諦めることなく、前の車両を攻め立て、52 周目には 10 番手に返り咲くこととなった。


残り 7 周は、『織戸レーシングスクール』のような状況になるも、しっかりガードを固めて一台の逆転も許さず。その結果、「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」にとって初の入賞が果たされることとなった。
終戦は 11 月 28〜29 日に、今季4回目となる富士スピードウェイで開催される。まさに集大成となるレースが期待される。

 

永井宏明選手

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クルマの状態は良くて予選を含め、すごくいい土曜日を過ごすことができたんですが、日曜日はちょっと路面温度が上がってしまったため、我々には厳しいレースになってしまいました。それでもチームみんなで頑張って、ポイント圏内まで持ってこられたので、なんとか1ポイント獲れて良かったです。

 


織戸学選手

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最後、抑える形になっちゃって、ちょっと厳しかったですね。でも、一応 10 位でポイント獲れたので、またクルマのいいところ、悪いところをしっかり見直して、上昇ムードにチームを持っていきたいですね。 やっとレースができた感じです!!

 

金曽裕人監督

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やっとポイント獲れました! 永井選手もいい走りができていましたし、織戸選手もポジション守るために、引き出しをいっぱい出してくれました。
実のところ、クルマはもうペースを上げられない状態になっていたんですが、そこをうまくコントロールしてくれたのは、「さすがプロ!」だと思いました。
あとは普通のレースを、普通にしたい。SC によって、レースが運、不運で台無しになっているのは確かなので。まともなレースができていれば、8 位までは見えたレースでした。 いずれにせよ、グッドジョブでした! 久しぶりにポイントが獲れて、すごく嬉しいです。

 


次戦、早いもので最終戦となります Rd8 富士は、11 月28 日予選、29 日決勝となります。 皆様の応援よろしくお願いいたします!!