2015 全日本トライアルR-5 中国大会 参戦レポート「IAS WIN+IA2nd&3rd」

TEAM MITANI

2015 全日本トライアルR-5 中国大会 参戦レポート
「IAS WIN+IA2nd&3rd」



(2015新体制)
全日本トライアル選手権(全7戦) 出場ライダー&マシン(出場車両:HRC RTL260F GASGASPRO250)


● 国際A級スーパークラス RTL260F
ライダー : 小川友幸(39歳)  柴田 暁(26歳)
マインダー&サポート : 田中裕大&川村道徳(小川友幸選手)  柴田志彦(柴田暁選手)

● 国際A級クラス RTL260F
ライダー : 村田慎示(41歳)  ☆氏川湧雅(15歳)  ☆久岡孝二(15歳)
マインダー&サポート : 上田万法(村田慎示選手)  藤波由隆&田中裕人(氏川湧雅)  久岡誠二&広 昌明(久岡孝二)

● 国際B級クラス GASGASPRO125
ライダー : ☆小倉功太郎(15歳)
マインダー&サポート : 小倉暁(小倉功太郎)
   *印ライダーはスポット参戦ライダーです。   ☆マークは昇格ライダーです。
   監督 三谷 知明  副監督 三谷 英明


■ 開催日:2015年9月6日
■ 会場:岡山県・原瀧山トライアルパーク
■ 観客:332人  ■ 気温:22度  ■ 天候:雨
■ 競技:12セクション×2ラップ+SS-2セクション
■ 持ち時間:4時間30分(12セクション×2ラップ)
■ 最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/2


2015 TEAM MITANIパドック in 岡山


(R-5結果)
● 国際A級スーパークラス

☆1位☆:小川友幸  5位:柴田暁

● 国際A級クラス

☆1位☆:氏川湧雅  ☆3位:村田慎示  9位:久岡孝二

● 国際B級クラス

26位:小倉功太郎


(R-5 中国大会)
昨年に引き続き。中国大会は原瀧山トライアルパーク。8月末からの雨の多い天気から、嫌な予感・・・・。天気予報は降水確率70%でしたが、前日には100%・・・。雨の原瀧を知っているライダーは、きっと「おわったあ〜」と思ったことでしょう!それだけ原瀧の雨のコンディションは超過酷なのだ。昨年も超すべる原瀧でしたが今年はさらにすべる原瀧となり、大荒れの大会となりました。


● 国際B級クラス
事前練習にも足を運び練習して、全日本でのポイント獲得に意欲をもやしていた。小倉功太郎選手!不運だったのは、練習に来た時の会場と当日の会場は条件が全然違ったことだろうか。前半戦の試合展開を見せてもらったが、もう少し思い切ってアクセルを開ける、閉じるのメリハリある乗り方をしてほしいところだ。まだまだ250㏄のパワーを有効に使えない。とくに今回のようなコンディションになるとアクセル全開域も使う、アクセルワークだけでは歯が立たない。もちろん全開域に応じるクラッチワークも重要になる。グリップの悪い泥の斜面では、全開域ですべらせながら少しづつすすめて、タイミングよくアクセルを戻すとある領域でグリップして進みだすポイントをつかってオートバイを加速させるテクニックもある。小倉選手はまだそういった二輪とエンジンの特性をわからずに乗っている感じだ。もちろんこれほど滑る路面は、はじめてだろうから、こういった経験からわかっていくのだと思います。残り2戦でのポイント獲得に期待しよう。


● 国際A級クラス
スーパークラスとも同じようなポイントがあったり、コンディションからするとスーパークラスが走っても勝負がつくような過酷なクラスとなった。そのなかでもベテランらしく1lap目から丁寧に走るライディングで減点最小限でまわった、村田選手が3戦連続となる表彰台を獲得した!ここのところ自信にもなっているのか、安定した走破力に磨きがかかっている感じだ。同クラスを走る、久岡選手は見習う点だろう、ある意味成績こそ上だが氏川選手も見習うべき試合展開をみせる。ランキングも3位に浮上してスーパークラス昇格権利枠を確保している。
久岡選手も安定はしてきているし、無駄な足つきもなくなっているが、絶対落としてはいけない1secの一回のミスで9位まで落ちた結果となった。1sec2lap目の結果次第では6位〜2位まで上がれるチャンスはもっていたから、もったいない。
ランキングテーブルTOPの氏川選手も久岡選手同様、僅差の接戦となる大会での確実に最小限で行かなければいけないところでの減点が響いての2位だ。まだまだテクニックは未完成状態で乗っているのはみなさんもみていてわかるとおもいますが、氏川選手の武器は、簡単には無駄な足つきをしないはしりができる!しかし今回ばかりは異常なほど滑る路面にリズムを狂わされた感じだった。まだまだキャリアー不足ともいえるかもしれない。そんな状況でも上位に入る氏川選手に期待は高まる。これからどのようなRIDERに成長していくのか?未知数な楽しみがある。


● 国際A級スーパークラス
前回の報告書に書いたが、負け試合後の小川選手に余裕がうかがえたので、チームも気負わず冷静に今大会を迎えて、終了できるようなきがしていた。しかしながらけして余裕のある展開ではなかった、1lap目は4位スタートだ、もちろん上にいるライバルはいい走りをしていたし、小川選手は特にいい走りではなく、限りなく滑る路面を自分のものにできず苦しんでいた展開だった。このままいくと負け試合になってしまう・・・・勝負するセクション数から考えると、1位と5点差だったが大差に感じた。3つくらいの勝負セクションで5点をひっくり返すのは相当難しいことだ。しかし2lap目前半で今回の勝利への展開が小川選手にやってきた。1lap目クリーンセクションだった1secで上位を行くRIDERが5点、かなり滑るようになっていたのだという、小川選手も滑る路面に変化した1secをなんとか苦戦しながらも2点で通過して点差を縮めることに成功した。そしてR-5の勝利を決める大一番が2lap目2secとなった!すべてを決めた2secとなった。前を走るライバルは3点と5点、最後をいく小川選手は逆転のチャンスをむかえた!もちろんここまで絶好調な走りは、ほとんどなかったからどうなるかは、ハーフ&ハーフ・・・・その走りは、真に勝負所での執念とチャンピオンの貫禄がでた1分となった!セクション最難関のポイントでは、まさかの「エンスト」からのノーミスでの脱出!残り3秒のゴールでの会心のクリーンだった!すばらしかった!極端なことを言ってしまえば、小川選手が今大会で乗れていたのは、2lap目2secだけだ(笑) だから「鳥肌」がでるほど震えた、おさえるところでの勝負への執念がたたきだした逆転劇だった。3sec以降は全員がほとんど行けずの5点だったから、あの2secがなかったら(5点だったら)勝利はなかった! メイキングドラマのような今季3勝目!おめでとう〜そしてありがとう〜。そして再びランキングテーブル単独1位に返り咲いた。
久しぶりの4位の可能性があったのが柴田選手だった。2lap目の1secは上位陣崩れる中クリーンしているし、SS2でもほとんどのRIDERが5点の中1番初めにGOALする姿は、十分上位に食い込む可能性を持っていることを実証しているのだから、悔やまれる・・・・4位に2点差での5位だ。きびしいことかもしれないが、こうゆう大会こそ、セクションの状況、見極めて見定めて作戦をたてるのも勝利への鍵となる。柴田選手!もう少しのきっかけだ!がんばれ!


5位 柴田暁選手


1位 小川友幸選手


そして!! TEAM MIATNI 2015 現在の成績は以下のとおり!


ベンジャミンクラス 村田隼人選手 12歳 BCJ 全日本バイクトライアル ランキング1位
NBクラス  氏川政哉選手 12歳 中部トライアルNB クラス ランキング1位
NAクラス  武田呼人選手 13歳 中部トライアルNA クラス ランキング1位
IAクラス  氏川勇雅選手 15歳 全日本トライアルIA クラス ランキング1位
IAクラス  村田慎示選手 41歳 全日本トライアルIA クラス ランキング3位
IAクラス  久岡孝二選手 15歳 全日本トライアルIA クラス ランキング14位
IASクラス 小川友幸選手 39歳 全日本トライアルIAS クラス ランキング1位
IASクラス 柴田暁選手 25歳 全日本トライアルIAS クラス ランキング5位


NEXT RACE
10月11日 全日本トライアルR-6 中部大会


TEAM MITANI
代表 三谷知明