2014 全日本カートレースレポート

2014 AUTO BACS ALL JAPAN KARTING CHAMPIONSHIP ART GRAND PRIX JAPAN RACING TEAM RACE REPORT
SUZUKA CIRCUIT SOUTH Rd.3/Rd.4  2014.5.24/25



第3戦、第4戦は鈴鹿サーキット南コースでの開催となりました。例年この時期の鈴鹿ではワールドカップカートが開催されておりましたが、今年も開催されず、また全日本としては最終戦鈴鹿開催というイメージが強いのですが、今年は茂木で迎えることとなります。
阪口にとって、瑞浪はKFクラスは初参戦ということで、スペシャルタイヤの使い方など、沢山のことを学んだレースでした。ベテランの三村は横浜タイヤ(YH)の開発という部分で、厳しい戦いを強いられましたが、鈴鹿では少し改良が加えられたタイヤで挑む事になりました。


エントリー台数29台
タイムトライアル 阪口1位 三村5位


今回は土曜の夕方にタイムトライアルのみ行われました。公式練習から好調の阪口は、本番用のエンジンに積み替え挑みました。路面温度が下がり、ラバーが乗り、路面が重くなった中、たた一人46秒台に入れ、2位にコンマ3秒差をつけるトップタイムをマークしました。
一方三村は、摩耗が激しいながらも、渾身のアタックで5位を獲得しました。



2014 AUTO BACS ALL JAPAN KARTING CHAMPIONSHIP
ART GRAND PRIX JAPAN RACING TEAM RACE REPORT


第3戦予選ヒート12周 阪口1位、三村10位



ポールスタートの阪口は抜群のホールショットを決め、2位との差を徐々に離しにかかります。しかし、7周を過ぎた所からペースが落ち始め、9周目の最終コーナーで宮田選手にパスされ、トップを受け渡してしまいます。しかし、ラスト2周の最終コーナーで再びトップを奪い返し、1位でゴールしました。
三村は序盤こそ踏ん張ってみせましたが、やはりYHタイヤの摩耗が激しくなり、10位まで順位を下げることとなりました。



第3戦決勝ヒート24周 阪口3位 三村18位



阪口はまたもや抜群のスタートを決めました。しかし、序盤からペースが余り良くなく、2周目のヘアピンで宮田選手にパスされてしまいます。3周目にも同じヘアピンで朝日選手にもパスされ、その時立ち上がりで遅れた所に、続けて白石選手、山川選手にもパスされてしまい、一気に6位まで順位を下げてしまいました。ペースが上がらない状況ながらも、自身が得意とする鈴鹿ということもあり、16周目には3位まで挽回しました。しかし、トップ2を追いかけるには差が大きく、3位をキープする事に切り替えざるをえませんでした。終盤さらに後方も迫ってきて、ラストラップの2コーナーではついにパスされてしまい、4位に順位を落としてしまいました。その後ヘアピンで再び抜き返したのですが、立ち上がりで行き場をなくしてしまい、5位まで順位を落としてしまいます。それでもあきらめず前を伺っていたところ、最終コーナー、前を行く清原選手、菅波選手がバトルをして立ち上がりで失速し、再び抜き返すことに成功し、3位でゴールしました。



第4戦ヒート12周 阪口1位 三村15位


第3戦同様に阪口は危なげないスタートを決め1コーナーをトップでクリアしました。
全車新品タイヤからのスタートとなりましたが、阪口はぐんぐんと2位との差を広げ、6周目には2秒の差をつけました。しかし、第3戦と同じく徐々にペースが落ち始めましたが、最初のマージンを生かし、かろうじて仕掛けられるにはいたらず、トップでゴールすることができました。
三村はスタートで2台をパスして3位に浮上しましたが、最終的に15位でゴールしました。



2014 AUTO BACS ALL JAPAN KARTING CHAMPIONSHIP
ART GRAND PRIX JAPAN RACING TEAM RACE REPORT


第4戦ヒート24周 阪口2位 三村20位



阪口はスタートでは一度もパスされることなく、第4戦も抜群のスタートダッシュを見せました。後半にかけペースが上がらないことを考え、序盤からハイペースに飛ばしました。3秒近く2位との差を広げ始めましたが、9周目辺りからペースが落ち始め、15周目には2位の宮田選手が背後につけ、16周目の2コースではついにパスされてしまいました。さらに18周目のヘアピンでは第3戦優勝の朝日選手にもパスされ、3位になりました。しかし19周目の最終コーナーで、トップを走る宮田選手が縁石に乗りすぎてしまい、姿勢が乱れたところをついてパスし、2位に浮上しました。その後、トップの朝日選手に離されることなくついていきましたが、抜き返す事は出来ず2位でゴールしました。
三村は中盤に埋もれた影響で接触もあり、20位に終わりました。



阪口晴南コメント:
鈴鹿は一番沢山走っているサーキットだし、今回は絶対優勝したいと思っていただけに非常に残念です。しかし、両レースとも表彰台にあがれましたし、課題も見つかったので良かったと思います。後半のペースが上がらないのはマシンセットアップに何らかの問題があると思うので、原因を追及し次戦は必ず優勝したいです。」


三村壮太郎コメント:
「今回は一発のタイムを出す事ができ、その部分ではYHタイヤの進化を感じられました。しかし、レースはまだまだ厳しい戦いを強いられているのが現状です。もっと耐久性を上げない事には勝負になりません。もっと開発に力を入れて頑張っていきたいと思います。」