2014 AUTO BACKS ALL JAPAN KARTING CHAMPIONSHIP
ART GRAND PRIX JAPAN RACING TEAM RACE REPORT
FESTIKA CIRCUIT MIZUNAMI
Rd.1/Rd.2
2014.4.20
今シーズンからKFカテゴリーは、KF2クラスが廃止となり、KFクラス(旧KF1クラス)のみになりました。
そのKFクラスに、チームからは3年目の三村壮太郎(22歳)、そして2年目で昨年のKF2クラスチャンピオンを獲得した阪口晴南(14歳)を起用することになりました。
二人はマシン、エンジンパッケージ共に一緒ですが、タイヤメーカーはそれぞれ異なります。
DL開発ドライバーである阪口は、金曜日の練習走行からトップタイムをマークするなど順調な滑り出しをしていたのに対し、YH開発ドライバーである三村は厳しいスタートとなりました。
エントリ−台数30台
タイムトライアル 三村8位 阪口3位
朝のウォームアップでもトップタイムをマークしていた阪口は、ポールポジションの期待もありましたが、タイヤ温存のこともあったので、必要以上のプッシュはせず3位。
三村は厳しい状況ながらも8位と大健闘しました。同じタイヤを使用する選手に対し、コンマ6秒の差をつけることを考えると、ドライバーとマシンのレベルの高さを証明できました。
しかし、YHタイヤは既に摩耗が激しく、予選ヒート、決勝ヒートに向け不安が残ることになりました。
第1戦予選ヒート12周 阪口9位 三村19位
スタートで2番手に上がった阪口は、4コーナー入り口で勢いをそのままに、トップにブレーキングで仕掛けようとインに飛び込もうとしました。
その時、後続のマシンにプッシングをされてスピン状態に陥り、更にその後方にいたマシンに接触されましたが、幸いその影響でマシンの向きが変わり、スピンは免れました。
しかし、その時点でかなり後方に沈んでしまい、そこから追い上げて9位まで挽回しましたが、決勝に向けてのタイヤ温存をするような走りが出来ず、決勝はどこまで踏ん張れるかが勝負となりました。
三村はスタートして数周は踏ん張っていたものの、既にタイムトライアルでタイヤがかなり摩耗していたこともあり、ペースを落とさざるを得ず、19位で終えることになりました
第1戦決勝ヒート30周 阪口5位 三村24位
阪口はスタートした直後の2コーナーでのアクシデントをうまく避け、順位を2つポジションを上げ、続く4コーナーでも1台をパスしました。 ここで一気に6位まで順位を上げ、6コーナーでも1台をパスし、オープニングラップを5位で戻ってきました。さらに2周目に入った4コーナでも1台をパスし、一気にトップ争いに加わってきました。5周目には3位まで上がり、トップ集団がめまぐるしく順位を入れ替える非常に厳しいバトルが展開されるなか、ついにレース折り返し15周目にはトップに浮上しました。しかし、20周を過ぎたあたりから徐々にタイヤが厳しくなり、ペースも落ち、徐々に順位を落とす事になりましたが最後まで踏ん張り、5位でチェッカーを受けました。
三村はほとんど減ってしまったタイヤでスタートすることになりましたが、持ち前の上手さで、序盤では良いバトルを展開していました。
しかし、状況は悪くなる一方で、どんどん後方に沈んでしまい、24位という結果に終わってしまいました。
第2戦予選ヒート12周 阪口4位 三村25位
スタートを決めた阪口は2コーナーで2位に上がりました。
しかし、このヒートは全車タイヤが新品という事で激しい順位争いが展開される中、阪口は決勝でのタイヤの事を考えながら、無駄なバトルをしないように意識をして4位でゴールしました。
三村はスタート直後に後続車に追突され、リヤバンパーが脱落してオレンジボールが振られ、ピットインを余儀なくされました。修復も間に合わず、チェッカーを受けることができないまま25位となりました。
第2戦決勝ヒート30周 阪口4位 三村24位
スタート直後に雲行きが怪しくなり、雨がぱらつき始めました。しかし、レインタイヤを選択するような状況でもありませんでした。 ローリング態勢が揃わず、赤旗中断ののち、レースが再会され、またもやスタート決めた阪口は、3コーナーまでに2位に上がりました。レースも残り5周に差しかかった頃、雨が強くなり始める中2位をキープ。しかし、その後スリッピーになってくる路面に順位を2つ落として、4位でゴールしました。
三村はスタート直後の4コーナーで後続車に追突され、そのとき運悪くエンジンの排気バルブに接触してしまいました。この影響で排気バルブが外れるトラブルを抱えながら、片手で押さえながらの走行を強いられ、なんとかチェッカーを受けて24位という結果に終わりました。
阪口晴南コメント:
「バックストレート手前のコーナーが遅くて、追い上げるのが難しい状況でした。
5位と4位は、決して速くない中でよく耐えた結果だと思います。KFクラスのバトルは面白いのですが、去年のKF2クラスのように思いどおりにはいかないと感じました。
次はマシンもドライバーも得意なサーキットである鈴鹿なので、初優勝を狙います。」
三村壮太郎コメント:
「今回はタイヤの状態が練習から厳しく、苦しいレースになると思っていました。
YOKOHAMAさんも一生懸命頑張ってくれているし、これからもっと開発をして、次に繋げて行きたいと思います。」