ART GP JAPAN S-FJレースレポート

中嶋レーシングの道上龍選手が監督を務めるART Grand Prix JapanよりS-FJの参戦レポートが届きましたのでご紹介します。


大会名:2012 ハイランドゴールデンカップ第1戦 JAF東北スーパーFJ選手権第2戦
開催日:8月26日
場所:仙台ハイランドレースウェイ
天候:晴れ
コースコンディション:DRY


鈴鹿以外でこれまで石坂瑞基のみ岡山国際サーキットでの参戦はありましたが、今回新たなチャレンジとして仙台ハイランドレースウェイで行われるJAF東北スーパーFJ選手権第2戦に石坂、坂口夏月が共に参戦しました。


このサーキットは高低差もあり、非常にテク二カルなレイアウトで且つバンピーなコースであることから、ドライビングスキル向上には走りがいのあるサーキットです。

その中で坂口夏月が初優勝を飾り、またチームメイトの石坂瑞基が2位にはいり、ワンツーフィニッシュを飾ることが出来ました。


ドライバー:#31 坂口夏月  #32石坂瑞基


■ドライバーコメント:#31 坂口夏月 予選2位/決勝1位


「練習は木曜日から入りました。仙台ハイランドは短くコーナーの数が多いコースで、特に2コーナーやシケインでは縁石をかなりカットしないとタイムが出にくく、ラインは絞られますが、縁石に対しての車の進入角度やリズム感が非常に大事なコースです。木曜日はライン取りやアクセルのタイミングを覚えるのに少し時間が掛かりました。


金曜日に目標にしていた事が2つありました。1つ目は、富士スピードウェイでは初日に出したタイムを2日目に上回ることが出来なかった事があり、仙台では富士のようにならないために、まずどのコーナーでタイムが縮められるかなどを色々考えて走るようにしました。


今回はフォーミュラに馴れて来た事からか、自分が考えた通りに車をある程度動かせるようになり、直接タイムにも繋がってきていました。2つ目は、自分のセッティング能力を上げることでした。体では感じることが出来るのですが、車の理解力も低くて上手く言葉にすることが出来きませんでした。もっとセッティングを合わせられるように学びたいと思います。


今回の予選時間は15分間でした。


ピットを出たときに後ろにいた、石坂選手を警戒して先に行かせようとしたのですが、なかなか前に出てくれず、自分は時間がないと思って石坂選手を後ろに付けたままアタックに入ったのですが、全体的に突っ込みが甘くなっていて、6周のうち3周目に出した4.06秒からタイムが伸びず、後ろに居た石坂選手を引っ張ってしまい、ラスト2周目でタイムを0.03秒抜かれてしまいました。


決勝は予選のタイム差があまりまく、石坂選手は前半からタイムが出ないので、スタートで決めて1周目からタイムを出して、マージンを稼いでおかないと厳しいレースになると思い、フォーメーションラップからタイヤとローターにいつも以上に熱を入れて、スタートに挑みました。スタートで上手く石坂選手をかわすことが出来て、前半からタイムを上げることができマージンを作れて楽なレース展開に出来ました。今回予選で、石坂選手にPPを奪われてしまったのは、全体的に勢いがなかったことと、石坂選手の気持ちを引っ張ってしまったのが原因だと思うので、ピットを出るタイミングや予選に向けての自分の気持ちの作り方を意識します。


次の鈴鹿西コースでは、セッティングをもっと覚えて、ライバルである石川選手に勝つことを目標にしてよく考えながらがんばりたいと思います。 」



■ドライバーコメント:#32 石坂瑞基 予選1位/決勝2位


仙台ハイランドはレースウィークの木曜日に初めて走りました。


練習ではベストタイムはあまりトップと変わらないのですが、ペースが悪く離されてしまうことが多かったです。予選ではタイヤがしっかりグリップするまでアタックを待ち、後半の1周に集中しました。そのアタックが上手くまとまり、僅差ですがポールポジションを取れました。


決勝ではペースが悪いのがわかっていたので、ずっと後ろを抑えながらの厳しいレースになることが予想されました。しかし、スタートで前に出られてしまい、序盤から前を追う展開になってしまいました。必死でアタックしましたが毎周少しずつ離されてしまいゴールしたときには大きな差となっていました。3番手の選手とはかなり離れて単独での2位となりました。


今回の1番の敗因としては安定して速いペースで走ることができなかったことにあると思います。なぜ速いペースで走れなかったのか自分なりに考えました。


常に自分の限界を超えてアタックしてタイムを出していたのでミスが多く、安定して走ることができなかったのだと思います。練習で自分の限界値を上げ、余裕をもってアタック出来るようにしたいと思います。次の鈴鹿のレースまで時間がありませんが、少ない練習で限界値を上げられるように頑張ります!」


■監督コメント:道上龍


「両ドライバーもどんどんレベルがあがってきました。まだまだ二人とも荒削りな部分もありますが、自分の課題をきちんと理解しているので、この調子で鈴鹿での後半戦も頑張って欲しいと思います。」



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