ART GP JAPAN全日本カートレースレポート


大会名:2012全日本カート選手権KF1クラス
     第7戦/第8戦KF2クラス第4戦
開催日:9月1日/2日
場所:美浜サーキット
天候:晴れ
コースコンディション:DRY


昨年、美浜で行われる予定だった全日本カート大会は台風の直撃を受けて中止になっており、KF1・KF2クラスは美浜サーキットでの初めての大会となりました。この大会を終えると残すは最終戦のみとなるので、チャンピオンシップ争いも佳境を迎えました。今大会は2DAY開催となりました。KF2クラスには今回、ART GPよりヨーロッパをメインに戦っている岡田琢也が参戦しました。


【KF1クラス:第7戦/第8戦】参加台数23台 ドライバー:#20三村壮太郎


<タイムトライアル>

グループ分けはなく、23台一斉に行われたタイムトライアルでは、リヤグリップ不足に悩まされたものの、4位とまずまずの滑り出しとなりました。


<第7戦予選ヒート15周>

このサーキットの1コーナーは緩やかに回り込んでおり、スタートではアウト側が非常に不利になってしまいます。三村は4位スタートではありましたが、うまく押さえ込んでポジションをキープし、1コーナーをクリアしました。その後ポジションをキープしたまま順位の変動はなく、4位でゴールしました。ポイントランキングトップの三村に対し、ランキング2位につける高橋選手(TONY KART R.T.J)が17位で出遅れたことで決勝は非常に楽になりました。


<第7戦決勝ヒート25周>

決勝も4位をキープしたままのレース展開が続きました。T.Tからリヤグリップ不足に悩まされていたこともあって、予選、決勝とセットアップを変更して挑んだものの、後半一気にペースダウンしてしまい5位に順位を落とし、そのまま単独走行の5位でゴールとなりました。


<第8戦予選ヒート15周>

不利なスタート位置からポジションをキープしたまま1コーナーをクリアすることができ、3周目に3位、6周目には2位に順位を上げました。しかし、トップの朝日選手(MASUDA RP)を捕まえることが出来ず2位でゴールとなりました。


<第8戦決勝ヒート25周>

2位スタートから1コーナーで順位を落としていまいました。3位をキープしたまま周回を重ねましたが、13周を過ぎた辺りからトップ2台に徐々に引き離されていきました。終盤追い上げて来た牧野選手(TOYOTA YAMAHA)に19周目に最終コーナーで交わされ4位に順位を落としてしまい、最終的にその順位のままゴールとなりました。


ポイントは7戦有効で三村が209点の首位をキープし、2位に192点で平木選手(TONY KART R.T.J)が2位に浮上しました。3位は高橋選手(TONY KART R.T.J)で185点となりました。1.5倍のポイントが与えられる最終戦(鈴鹿南コース)では、チャンピオン争いはこの3人に絞られました。


【KF2:クラス第4戦】参加台数17台 ドライバー:#7高柳文哉 #28岡田琢也


<タイムトライアル>

練習走行から好調の高柳と岡田の2台は、互いにベストタイムを更新しながら、岡田が唯一3秒台に入れトップタイムを記録し、高柳は僅か0.062秒差の2位となりました。


<予選ヒート15周>

ポールポジションの岡田は、トップで1コーナーに進入しましたが、2位スタートの高柳は3位に順位を落としてしまいました。岡田は序盤から安定した走りで周回を重ね、1.5秒差を保ったままトップでゴールしました。高柳は2位の平木選手(TONY KART R.T.J)を最後まで追いつめましたが、抜くことが出来ず3位でゴールしました。


<決勝ヒート28周>

スタートで岡田は難なく1コーナーをトップでクリアしていくなか、高柳も2位に浮上しました。
そこからはチームメイト同士のマッチレースとなりました。2台が序盤から3位以下を引き離す形で周回を重ねていきました。岡田がファステストラップを出すと、高柳が次の周ファステストを更新するという展開でした。岡田は安定した走りに対し、高柳はミスが目立つ中、2台の差も少し離れ始め、最終的に1秒差で岡田が初参戦初優勝を飾り、高柳は今シーズン2回目の2位となりました。高柳は4戦有効の91点のポイントランキング3位につけ、トップの平木(玲)選手119点とは差がありますが、チャンピオンの可能性は残されています。


■監督コメント:道上龍

「KF1クラスは今回厳しい戦いではありましたが、確実にポイントを重ねることが出来ました。
またKF2クラスでは岡田選手がヨーロッパの経験を生かし初優勝することが出来ました。残すは最終戦のみとなってしまいましたが、チームとして今シーズン全日本初参戦、そして新参入のART GPシャーシの初タイトル獲得の可能性が両クラスとも出てきました。タイトル獲得に向け、集中して最終戦に挑みたいと思います。」


■ドライバーコメント:三村壮太郎

「2レースとも表彰台獲得とはなりませんでしたが、与えられた条件の中、可能な限りプッシュし続けました。確実にポイントを重ねることも出来ましたし、ポイントトップで最終戦に挑めます。初タイトル獲得にむけ頑張りたいと思います。」


■ドライバーコメント:岡田琢也

「今回、初参戦ということと、ヨーロッパで戦っているKF3クラスとは違うということで、少し緊張しましたが、ヨーロッパで2年間修行してきたことは無駄ではなかったです。僕はこれまでカートの優勝経験が無く、初優勝が全日本ということで凄く嬉しいです。良いマシンを用意して下さったチームの皆さんに感謝します。最終戦にも参戦する予定です。」


■ドライバーコメント:高柳文哉

「前日の練習の時は、メインシャーシの方のブレーキトラブルがあってタイムが出ませんでしたが、スペアシャーシに乗り換えたところブレーキフィールも良く、良いタイムがでました。レースはチームメイトの岡田選手との争いとなり、結果負けてはしまいましたが、これまでと違ってトップ争いができたので今後の自信に繋がりました。僅かながら可能性が残ったチャンピオン獲得に向けて最終戦は必ず優勝したいと思います。」


同時開催:
  全日本カート西地域第5戦FS-125クラス 鈴木海南斗  12位
  地方西地域第5戦FS-125クラス       阪口晴南   2位
  FP-Jrカデット西地域 第5戦         高口大将   11位