全日本ラリー第4戦  2012ARKラリー洞爺 参戦報告書

 BRIG Rally Team より2012 ARK ラリー洞爺の参戦レポートが届きましたので、ご紹介します。



 盛夏の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
 報告が大変遅くなり申し訳ありませんが、6月29日から7月1日にかけて行われました2012年JAF全日本ラリー選手権第4戦 2012ARKラリー洞爺の報告いたします。
 今回出場しましたのは、2012.年シリーズの第2戦、第3戦に続き、グラベル3連戦の最後となる第4戦ARKラリー洞爺です。
 本年度はグラベルイベントでの自身の成長を確認するために、グラベルイベントのみに絞り挑戦しており、本ラリーにて2012シリーズの参戦予定を終了いたします。
 私自信の本年度の締めくくりとして、優勝を狙いアタックいたしましたが、結果リタイヤとなり、結果を残すことは出来ませんでした。
チーム、及びご協力頂いた方々、応援頂いた方々に対し、心より御礼申し上げると共に、リタイヤに至ってしまったマシン管理における自身の力不足をお詫びいたします。
本シーズンはこれをもって参戦を終了し、来シーズンへの準備を開始いたします。
 本年でスポット参戦ながら全日本ラリーに挑戦し3年を消化しました。自身のラリーへの姿勢や車両管理・セッティング・ドライビングなどの技術及び力量不足を学び、また、全日本ラリーレギュラードライバーの方々のスキルはもちろんのこと、メンタル面や体制など様々な面で勉強させて頂きました。
 2013年シリーズを念頭に、これから検討をしていきたいと思っておりますが、まず、自分に足りない精神的、及び体力的課題と向き合い、自身の方向性を再度決めて行きたいと考えております。
 本シーズンのご支援につきまして、誠に有り難う御座いました。

 
  使用車両 : DB8インテグラ(JN-3クラス)
  オイル  : エンジンオイル elf EXCELLIUM Full-Tech 5W-40
          ミッションオイル elf Type BLS 80W-90
          ブレーキフルード elf HTX 115 DOT5.1
  Co.Driver : 石川 恭啓(イシカワ ヤスヒロ)選手
  メカニック: 松本氏 西山氏 山崎氏


 以下、簡略的にはなりますが、今回のラリー内容についてご報告いたします。
  ■ 出場イベント 全日本ラリー選手権 第4戦 2012ARKラリー洞爺
  ■ 主催 TEAM ARK
  ■ 競技開催コース及び距離
 洞爺湖町を起点とする一般公道及び未舗装林道、競技区間(SS)総距離66.13 km


 ARKラリー洞爺は2011年より、赤井川周辺から洞爺湖周辺へと舞台が移ったグラベルイベントである。今回2012については、天候の影響で予定されていたステージが使用不能となったことから、昨年使用したSSを2本残すのみのリニューアルされたイベントとなった。
 走行経験のあるSSのうち1本『ストロベリー』は昨年2度のリタイヤを経験した因縁を感じるステージである。また、ARK主催ラリーは学生時代から通算3連続リタイヤという自分自身の経歴としても、なんとしてもがんばらないといけないラリーであった。
 レキを終えた時点で、天候・ステージレイアウトに問題なし、インテグラに分があるラリーであるため、これで勝てなければ嘘だろうと思うほど、好条件が整っていた。あとは、明らかな人為的ミス、又は車両トラブルさえ起きなければ・・・。


DAY1 セクション1
 天候は晴(曇)。コースコンディションはドライ。
 SS1 SCALLOP1(4.53km)はほぼターマック(コンクリート舗装やアスファルト)のステージであった。グラベルは掘れがSS1から酷くなりつつあった。ターマックは苦手であるが、ラリータイヤでの走行は最近感覚をつかめてきた為、様子見ではあるが、モチベーションは高く走れた。前半上り、後半下りで高速寄りとなるレイアウト。結果JN-3ベストでの幕開けとなった。
 SS2 STRAWBERRY1(5.97km)は因縁のステージである。SS1同様の上り下りステージであるが、昨年のウェットコンディションでのイメージがあるため、ドライではもっと良い路面だろうと思っていたが、昨年より酷い荒れ方の道であった。昨年は、ドライブシャフトを上りで破損しリタイヤ(1回目)、DYA2に下りでコースオフしリタイヤ(2回目)となったステージである為、慎重に且つメリハリを意識して走行した。結果JN-3セカンドベスト。ベストの村田選手とは大きく離されない結果であり、手応えは感じた。
 SS3 CHERRY1(2.36km)は上り主体であるが、前半と最終にロングストレートがあり、パワーで稼げる部分とFFでは厳しいタイトな部分があるステージで、とにかくミス無く走ることでコ・ドラからの指示通りに走行した。結果JN-3セカンドベスト。ベストタイムからは大きく離されずにすみ、距離が短いことに感謝した。セクション1では1秒差でJN-3 1位にてサービスinとなった。


DAY1 セクション2
 セクション1のリピートとなる。
 SS4  SCALLOP2はより酷くなったグラベル区間でタイムを落とし、セカンドベスト。
 JN-3ではまだ、0.8秒差で1位キープであった。
 SS5  STRAWBERRY2。ここで村田選手がパンクにて大きくロスした為、ベストタイムで、JN-3順位は変わって2位となった山口選手と30秒差のトップとなることが出来ていた。ここでの気負いやプレッシャーは何も感じなかった。
 SS6  CHERRY2は村田選手にベストを奪われるも、堅実にセカンドベストを残すことができた。セクション2はJN-3 1位でサービスに戻ることができた。


DAY1 セクション3
 SS7  SCALLOP3は冷静に走行し、ベストタイム。後は本当に淡々と走ることのみが私の出来ることであった。しかし。
 SS8  STRAWBERRY3でミッショントラブルが発生し、走行不能でリタイヤとなった。
 ラリーはあっけなく、終わってしまった。結果は何も残らなかった。


総括
 Day2 チームの必死の復旧活動にて、スーパーラリーで走行はしましたが、クラッチが切れなくなり、リタイヤをいたしました。
 このラリーに賭けていた私は、Day1リタイヤ時点で、気持ちを切り替えることも、冷静さも無くしておりました。いつもいつも様々な勉強をさせて頂き、それを出し切るべく走ったのですが、全日本ラリーはやはり、あらゆる条件が揃わなければ勝てない、甘くないものだと感じました。


 今回もコ・ドライバー石川選手、チームやメカニック、ご支援下さいました方々に、両親に感謝致します。
 以上、2012年JAF全日本ラリー選手権第4戦 2013ARKラリー洞爺の報告とさせていただきます。