技術情報
二輪車用のエンジンオイルが四輪車用のオイルと比べて大きく違わなければいけない三つ目の理由は、ギアボックスの潤滑もエンジンオイルが担うことです。つまり、二輪用のオイルにはギアオイルの性能も幾分かなければなりません。もちろん、そうでないケース…
一昔前まで、といってももう20年近く前になりますが、そのころは4ストロークエンジンのバイクには、車と同じオイルを入れるのが普通でした。ところが、クルマ用のオイルの方向性が省燃費に切られだしてから、二輪(オートバイ)専用のオイルをオートバイに入…
ノッキング防止のための高オクタン価とより高吸気温度域に適応した気化特性が求められるのがターボエンジン用のガソリンだとは、前回に書きました。 一方、自然吸気エンジンに適したガソリンを突き詰めていくと、1.燃焼速度が高いこと。2.ターボエンジン…
エルフが他のオイルメーカーと違うところは、レース用の燃料やオイルをエンジンやレースカテゴリーに合わせオーダーメイドし、かつ販売しているところです。F-1に始まりWRCなどのラリー、ルマンをはじめとする耐久レース、そしてモーターサイクルレースの最…
「エルフ」といえば、オイル以上に有名なのがレース用の燃料です。90年代初頭にウィリアムズ・ルノーがエルフのスペシャルガソリンで数十パーセントのパワーアップを果たしたなどとよく言われたものです。それは確かに事実で、エンジンテクノロジーの革新と…
最近のエンジンオイルには摩擦をできるだけ少なくするために、まず間違いなく摩擦軽減剤(フリクション・モディファイヤー=FM)が配合されています。エンジンの出力をアップさせ、燃費を少しでも稼ぐために、ほんのわずかなゲインでも確実にものにするため…
オイルを開発していくには、いろいろなシミュレーション試験を積み重ね、最終的に本物のエンジンで試験、確認をするという過程を経ます。エンジン試験はその結果の精度を高く保つため、当然ベンチでの試験となります。この辺りは常識ですね。 では、どうやっ…
地球温暖化の元凶とされるCO2の削減のため、また最近の原油高の影響もあり、省燃費ということが、今一番の関心事となっています。燃費を良くするには、エンジン本体や動力伝達部(トランスミッションなど)の改良が主役であることは言うまでもありませんが、…
エルフでは、クラシックカー、ヒストリックカー向けに“HTX RETRO 1 SAE40”と “HTX RETRO 2 20W-50”というオイルを販売しています。 今回、HTX RETRO 2 20W-50を御使用頂いたユーザー様からの写真付レポートを頂きましたので、掲載させて頂きたいと思います。…
齢を経るに従って新車の頃のエンジンの静かさや滑らかさが失われてくるのは、避けようの無いことでしょう。車検を何回か迎える頃になると、新車の頃に比べ、エンジン音がガサツになったように感じたり、アイドリングがバランスを欠いているように感じること…
地球温暖化防止のため、自動車メーカーは排出ガスのより少ないクルマ造りを目指しています。つまり省燃費性能に優れたクルマです。オイルの役割は重要で、エンジンオイルも、ギアオイルもこれには大きな影響を与えます。しかしこの省燃費性能に優れたオイル…
オイルを選ぶときの性能基準といえば、たいていの人が思い浮かべるAPI(アメリカ石油協会)があります。SMとかSNとかオイル缶に表示されているアルファベットです。同じAPIが管理している規格でILSAC(国際潤滑油規格認定委員会)も最近は認知されてきていま…
オイルは実に因果なもので、見ただけでは何もわかりません。ちょうどお酒みたいなものです。高級なお酒もうまいお酒もそうでないお酒も外見上、区別はつきませんよね。酔ってしまえばみな同じともいいますが、お酒の場合、味で区別はつきます。けれどオイル…
潤滑油=オイルと言えば、まず摩擦を少なくすることというのが、誰の頭にも思い浮かぶでしょうが、それが必ずしも当てはまらないことが自動車の中の部分にはあります。例えば、リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)がそれです。特にスポーツ用の…
当社の販売促進部部長が、日本クラシックカー協会様の会報誌に、オイルにまつわる話を寄稿しています。 今回特別にこのブログをご覧の方にもご紹介します。今回のテーマは「トラック・バス用オイル」です。 - オイル・色々ばなし−37 《トラック・バス用オ…